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  • 2012.03.30 Friday
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せんせーとわたしの『優先権』

(あまり堅苦しくない遊戯王のあれこれ講座)『優先権』
「せんせーっ。友達とデュエルしていたら分からなかったのですけどー」
 遊戯王には難しい問題が多いからね。何が分からなかったんだい?
「『優先権』って何なのですかー?」
 それはルールの問題だね。ふむ。ルールブックにも記されていることだけど、ここは分かりやすく説明しようか。
「ルールブックの説明は読んだのですけどねー。けど、友達的には『あれはお茶を濁したような書き方で、実際的な説明からは程遠い』らしいのでー」
 それで、ぼくに説明してほしい、と。事情は分かったけど、ひとつ訊いていいかな。
「なんですかー?」
 どうしてその友達に『優先権』について尋ねなかったんだい? 友達は知っているんだろう?
「そんなにあれこれ尋ねたら失礼ではないですかー。親しき仲にも礼儀ありですよー」
 親しいのに距離を置いてどうするつもりなんだろうね? と言うよりも、それだときみはぼくとは親しくなかったのかい。
「わたし、インターネットって嫌いですしー。その点、普段からネット中毒を自負するせんせーなら大丈夫かと」
 語尾を伸ばし忘れているよ。ぼくがネット中毒だというのはそんなに重要なことだったのかい?
「賞賛に値しますよー」
 別に値しなくていいよ。それで、質問は『優先権』についてだったね。
「そうですよー」
 とりあえず、ルールブックを読んだというのなら、ある程度は知っていると思うけど。どのくらい知っているんだい?
「……説明って苦手なのですよねー」
 ぼくとしても、説明は面倒なんだけどなあ。
「それでは、お互いに妥協ということで、質問は諦めますよー」
 いや、いやいや、諦めてくれなくていいよ。大体のところでいいんだから。
「……ぬー。譲歩してくれるって感じですねー。ではせんせー、簡単に知ってることを説明しますと」
 うん。
「『優先権』を持つ者のみに、あらゆる行動が許されるのだ!」
 ……何だか、本当に優先って感じがするなあ。
「間違ってはいないですよねー。ただ見方を変えただけですからー」
 分かった。じゃあ、ぼくが全部説明するとしよう。
「その言葉が聞きたかったのですよー。いよっ! 悪代官!」
 ……きみが間違った褒め言葉を使ったのか、単純にぼくを貶しているのかわからないよ。
「それがポイントなのですよー。どちらなのか、分からなかったでしょー?」
 今気付いたけどね。なんだか、ぼくはきみによく思われていないみたいだね。
「せんせー。本題を投げ出してはいけませんよー。喋る暇があったら説明してくださいー」
 きみが他人に求める器量のハードルは相当に高くないかい? ぼくにはまるできみが挑発しているように思えてならないよ。
「せんせーっ! 『優先権』って何なのですかー?」
 そうだね。『優先権』というのは、オセロや将棋なんかで言う『自分の手番』のことさ。
「『手番』? それってターンのことではないのですかー?」
 たしかに、ターンも手番ではあるんだけどね。でも、遊戯王のターンが本当に自分や相手だけの『手番』とは限らないだろう?
「自分のターンだから絶対安全、ということはありませんからねー」
 相手が伏せた罠を使ったり、手札からモンスター効果を発動したり、墓地からカード効果を使うことはありえるからね。
「相手のターンになったからといって、サンドバッグになるのはごめんですよー」
 そうだね。遊戯王は駆け引きを楽しむゲームなんだから、どちらの手番でもお互いに行動の機会はあるわけだ。
「と言っても、基本的には自分のターンに行動することが多いのですけどねー」
 ターンというのは、攻撃側と防御側を交代するようなものなのかな。どうしても、防御側は後手に回らざるを得ないだろう?
「……わたし、自分のターンに行動したら倒されたことがあるのですけど」
 よくあることだよ。参考までに、どんな負け方をしたんだい?

「《オネスト》二連発で迎撃されました。そのとき、わたし【ドラゴン族】デッキだったのですけど……」
 分かった。皆まで言わなくていいよ。レベル12のモンスターが絡んでいることは分かったから。
「正直、へこみましたよー」
 それも一種の罠だね。防御と言うか、完全なクロスカウンターだ。
「ターンが攻撃と防御に分かれるなんて、嘘っぱちですよー。むしろ先攻後攻みたいなものですー」
 それはあるかもね。うん、先攻後攻とはいい表現だ。
「攻撃できるのは後攻からですからねー。しかし、先攻も罠を伏せて後攻を迎え撃てば有利ですねー」
 ……先攻後攻の有利不利は置いておくとしても、この場合にその表現はとても適切だ。
「この場合って、どの場合ですかー?」
『優先権』の話だよ。『優先権』には、先攻後攻のような譲り合いがある。
「そういえば、忘れていましたー。譲り合いって、わたしはそんなことした覚えないですけどー」
 無くはないはずだよ。一応、ぼくとのデュエルでもやっていたし。
「そうですかー? わたし、『優先権』をどう使っていたのですかー?」
 放棄してた。
「ええっ!」
 遊戯王のルール上欠かせない要因である『優先権』を、それは見事に放棄していたよ。
「わたし、知らぬ間になんてことをーっ!」
 しかも、毎ターン四度は確実にやっていたね。
「そ……そんな、そんなばかなーっ。いくらなんでも、そこまではやっていませんよー」
 いや、『優先権』は毎ターンに四度は放棄しないといけないんだけどね。
「……そうなのですかー?」
 そうだよ。というか、それくらいはルールブックに書いていたはずだけど。『優先権』はターンを進めているプレイヤーが持つ。カードを使えば相手に『優先権』が移る。それは知っているだろう?
「……あー。それなら分かりますよー。カードの発動は交互に行えるのですよねー?」
 そう。交互に行えるというのは、つまり片方が発動できるときにもう片方はできないということだ。
「……たとえば?」
 ぼくが自分のターンのメインフェイズに入ったとしよう。この場合、最初にカードを発動できるのはぼくだ。ターンを進めているプレイヤーが始めに行動できる、このことを『優先権』という言葉で呼んでいるんだ。
「そこでせんせーが適当なカードを召喚なり発動なりすると、相手であるわたしが『優先権』を得るのですかー」
 ……別にきみが相手じゃなくてもいいんだけど、つまりはそういうことだ。
「でも、そんなの知ってましたよー」
 だろうね。
「わたしが聞きたいのは、より複雑な『優先権』ですよー」
 うん。それは分かっていたんだけどね。
「では、どうしてそっちを話さなかったのですかー」
 念のためだよ。少しばかり基本を話したあとで応用に移るのは大事なことなんだ。
「そうですかー?」
 そうだよ。
「では改めましてー。わたしが聞きたいのは、メインフェイズ終了時の『優先権』なのですよー」
 ……あれ?
「どうしましたー?」
 いや、意外と基本的なことが出てきたなあと思ってね。
「『優先権』自体が基本ですからねー。基本的なことしか質問しませんよー」
 基本くらいは自分で調べたほうが分かりやすいと思うんだけどなあ。
「心配しなくても、せんせーに分かりやすさを期待してませんよー」
 ……ぼくから自信を取り上げるのはやめてくれないか。
「まっさかー」
 や、やめてくれ! 何が「まさか」なんだ!
「……せんせー、脆い人ですね」
 それは「面白い」の方言だと聞き違えておくよ。なによりもぼくのために。
「ということで、『優先権』なのですけど、いーですかー?」
 うん。心配しなくても、きみの言いたいことは分かっているんだよ。
「それなら、最初から言ってくださいよー」
 一応訊くと、くだんのデュエルで友達は何デッキを使っていたんだい?
「【剣闘獣】ですよー。ちなみにわたしは【ドラゴン族】ですよー」
 ……前に痛い目を見たのに、まだ使っているのかい?
「あのときとは違いますよー! 何と言ってもレッドアイズがメインですからねー」
 一応聞くけど、ブラックドラゴンだよね?
「いーえ、ダークネスメタルドラゴンですよー。当たり前ではないですかー」

 ……それで、メインフェイズ終了時の『優先権』が知りたくなった、と。
「そうですよー」
 すると、また友達にルールを諭されたのかい?
「またとは言わないでくださいよー」
 ……省略した言い方をしていいかな?
「どうぞー」
 きみの友達のターン、友達がメインフェイズの終了かバトルの開始を告げて、それと同時にきみが『優先権』を得た。きみは『優先権』を使って伏せていた《リビングデッドの呼び声》を発動した。その効果によって攻撃力の高いモンスター――おそらく《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》――を特殊召喚したわけだ。すると、《リビングデッドの呼び声》が処理され終わった後で、友達は今はまだメインフェイズだと主張した。きみは友達がさきほどメインフェイズの終了を宣言したことから、友達にはもうメインフェイズの『優先権』が無いと判断したものの、友達が遊戯王において嘘や間違いを言うとは思えないから、友達がメインフェイズを続けることを認めたわけだね。おそらく、友達はそのメインフェイズの続きで手札から《スレイブタイガー》を特殊召喚したんだ。そいつのリリースにより効果が発動、場に出していた剣闘獣をデッキの《剣闘獣ムルミロ》か《剣闘獣ベストロウリィ》と入れ替える。たぶんベストロウリィだろう。そしてウリィの効果によりレッドアイズ――ではないかもしれないけど、とにかく蘇生したモンスター――は間接的に破壊された。そこまでやって、ようやく友達はバトルフェイズに入ったんだね。まず始めにやったのは、ウリィによる直接攻撃だろうか。どうだい?
「気持ち悪いですよー。見ていたのですかー」
 見てないよ。ちなみに、友達のデッキ次第だけど、バトル終了時にウリィがレティアリィに化けて墓地のレッドアイズを除外したんじゃないかい?
「あー。それは違いますねー」
 あれ、そうなのかい。レティアリィを入れない【剣闘獣】も無いではないだろうけど、意外だな。
「と言うかですねー、そのターンで友達が《次元の裂け目》を使っていたので、レッドアイズは破壊されたときに除外されてましてー」
 ……それは【剣闘獣】じゃない。【次元剣闘獣】だよ。
「大した違いではないですよー。それより、どーしてわたしのプレイングが分かったのでしょーか?」

 いや、状況を突き詰めればそんなところだろうと思ってね。《次元の裂け目》は意外だったけど、とにかく予想通りだったなら結論を言おうか。
「どうぞー」
 きみのほうが間違っている。何らかのフェイズを終了すると言って『優先権』を放棄しても、きみが《リビングデッドの呼び声》を発動したように、相手が『優先権』を使ったなら、その『優先権』はまた手元に戻る。
「ややこしいですねー」
 互いにキャッチボールをしていると思えばいいよ。相手が『優先権』のボールを手に取らなかったら、それは戻ってこない。手に取ったら、また自分に戻ってくるからね。
「なるほどー」
 ちなみに、相手がバトルしようとするときに《リビングデッドの呼び声》で強いモンスターを出して妨害するなら、相手の攻撃宣言時にやるといい。でないと《大嵐》なんかでふっ飛ばされかねないからね。
「なるほどー」
 ……ところで、一つ質問なんだけどさ。
「はいー?」
 実のところ、『優先権』についてどれくらい知っていたんだい?
「まさか、メインフェイズ終了が終了でなくなるとは思いませんでしたー」
 ……それ以外は一通り分かっていたわけか。なんだか説明損だな。
「それはそれですよー」
 いいんだけどね。ちなみに、フェイズ終了時の『優先権』が放棄しても戻るというのは、ゲーム作品だと再現されていなかったりする。
「と言いますとー?」
 今回のきみのように、相手がメインフェイズ終了を宣言したところでモンスターを出しても構わないってことだよ。
「……でも、改めて考えると、それって攻撃されたときにやるほうがいいですよねー。意外性とかー」
 そうだよね。
「なるほどー。一つ賢くなったので、また友達とデュエルしてきますよー」
 ……その【ドラゴン族】で?
「そうですよー」
 また、【次元剣闘獣】と?
「そうですねー」
 やめたほうがいいよ。相性が悪いから。
「いやですねー。そんなに相性悪くないですよー」
 ……そうかな。せっかくの墓地利用を《次元の裂け目》で潰されるのは不利だと思うけど。
「でも、こっちには《闇次元の解放》と《D・D・R》がありますからー」
 え……。
「三枚ずつですよー。だから大丈夫ですよー」
 そんな。まさかガチVSガチだったのかっ!?
「サイドデッキにも《ツイスター》が三枚ありますし、負ける気はしませんよー」
 ぼくもきみに勝てる気がしないよ……。
「せんせーのデッキって、ほとんど《ツイスター》が弱点ですからねー」
 いいよ……行っておいでよ……もういいんだ。勝てなくてもいいんだ……。
「『このデュエル、勝てないかもしれない』ですかー?」
 なんで今、このタイミングでそれを言うかな……。
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